東進に2年半通った(理系受験生)

私は2019年8月、東進衛星予備校に入塾した。そして、2022年1月~2月に受験を迎え、早稲田大学に合格した。

合格は嬉しい一方で、東進の使い方について後悔が残ったため、自分の校舎で自分が見たものを記すことにした。ネガティブな記載もあるが、ご了承願いたい。

また、この記事では結論を出すよりも書きたいものを書く、といったことを優先した。
冗長な表現も多いかもしれないが、記述の一部でも読者の役に立てば幸いである。

私について

私の周囲の環境

偏差値60台の高校。東大合格者も少しだけいる。
大学進学者が多く、(少なくとも私の代は)100%の生徒が4年制大学への進学を希望した。
先輩や後輩を含めて、東進生が多い。学年に少なくとも、10人以上はいた。

東進の利用状況

2019年8月に、模試を受けたきっかけで体験講座をとった。
学校では東進生が多く、塾に行くのが一般的だろうか、というなんとなくの理由で入る。

取るように言われたものは(高3の11月まで)全部取り、合計百数十万円くらいかかった。

私の受験の結果

共通テスト:約750点/900点
国公立大学は合否不明)
私立大学:早稲田大学の理工系の学部に合格

東進のカリキュラム

前提:向上得点とは

いくつかのタイミングで、向上得点が得られる。

担任によると、これは共通テストで得られる点の向上点とイコールらしい。
つまり、向上得点5点分は共通テストでの5点上昇を意味する。

向上得点にはノルマがある。例えば、高2の冬は月30点がノルマだった。
(ノルマを破っても問題はないが、得点のランキングにおいて校舎の順位が下がる。運営側の人々は、生徒に向上得点を取るように鼓舞する)

高1~高3の6月

この時期、基礎基本の徹底強化を行う。

・講座受講(1コマ3,500円)
1コマ90分、主に20コマの講座を受ける。1.5倍速で受けると60分。
1コマ終わるごとに確認テストを受けて、合格すれば次のコマに進める。
およそ10コマごとに、中間テストや修了判定テストもある。
確認テストは1コマごとに得点0.5点、中間は2点ほど、修了判定は8点ほど。
多くの場合、高2の冬に講座を大量取得して高3の6月までに消化するように求められる。
・高速基礎マスター(1年75,000円)
「英単語センター1800」「英熟語センター750」などを用いて、単語を覚える。
・模試

高3の7月以降

9月以降の志望校別単元ジャンル演習ではAIを活用するため、学習履歴(模試や演習での点数)を入れる必要があり、共通テストと二次演習は最低5ヵ年分解く必要がある。

・7月:共通テスト演習(75,600円?)
共通テストの過去問と予想問題を10年分解き、Web上で採点。
解説授業を用いて復習ができる。また、共通テストの解き方や考え方を知られる。

・8月:国公立二次・私立演習(100,440円?)
第一希望の大学の過去問を10年分解き、書いた記述が採点・添削される。同じ問題は3回まで添削可能。
解説授業を用いて、満点が取れるまで復習・解き直しをする。

・9月~:志望校別単元ジャンル演習+第一志望校対策講座(あわせて243,100円)
過去の模試・共通テストや二次演習の結果から、AIによって自分が苦手な問題を提示されるので、それをひたすら解く。

(東進の担任によると、受験本番の少し前にも国公立二次や私立の過去問を解いてほしいとのことだった)

カリキュラムの注意点(持論)

向上得点は、東進のサービス以外で勉強してもカウントされないが、そのような勉強も大事である。

このカリキュラムでは、高3の7月までに基礎を完全に定着させる必要がある。
しかし、高3の7月では周りを見る限り、講座の消化で精いっぱいで演習不足の人が多い。
(ここでの演習不足とは、教科書レベルの知識を身につけつつあるものの基礎的な問題を解いていなくて、知識から回答を導き出すのに時間がかかる状態)

私の場合も、重度の演習不足の状態で「共通テスト演習」はキツくて、解説講座を聞いてもよく分からなかった。
(私は5ヵ年しかやっていないが)演習不足の段階で、どうして「共通テスト演習」を10ヵ年もやらせるんだろう。そもそも共通テスト模試が毎年4回あるから、「共通テストの解き方や考え方」は、もう知っている。

「二次対策」もそう。1,2年ならともかく、5~10年も触るのはキツイ上に点が取れない。この理解度だと解説授業もわからないから、満点の記述なんて書けない。

このカリキュラムでは「単元ジャンル演習」で苦手をつぶすのだけど、使い心地があまりに悪い。1問解いたら返却に3日くらいかかるから効率が悪いetc...。

私の場合、「単元ジャンル演習」に見切りをつけて、11月から「やさしい理系数学」や「名門の森 物理」などの問題集を始めたが、時間配分の厳しいスケジュールとなった。

東進の使い方について

東進をうのみにしない

東進を使うことは、あくまで勉強方法の一つにすぎない。
参考書や問題集を使っても良いし、他の映像授業を調べてみてもよいし、個別指導などの別のスタイルもある。

東進に入ると、担任は「この講座を取ろう」「この模試を受けよう」「このシステムを活用しよう」と、東進の教材を薦めてくる。

東進の教材は、正直に言って高いものが多い。
高いだけならともかく、高くて自分に合わない教材を使うと合格が遠のいてしまう。
高いお金を支払ったのに成績が伸びずに受験に落ちてしまうと「私は合格できたかもしれないのに、東進のせいで落ちた」というわだかまりが残ってしまう。

だから、自分の勉強の選択肢は、自分自身で調べたりして見つけてほしい。

講座のとり方

私は高2の冬で200コマほど薦められて、取った。周りも同じような感じである(400コマ取った人もいる)。この場合、毎日1コマ消化するペースが求められていた。

苦手でない科目は独学も考えてほしい。
講座はわかりやすいが、時間がかかる。参考書を読んで理解できる内容を、わざわざ時間をかけて、20コマ以上の講座を消化して理解する必要があるだろうか?
「基礎が大事」とは言うけれども、高い理解度に達するには演習が必要である。講座を取りすぎると、演習の時間をつぶしてしまうことになる。

講座を取りすぎると、講座で紹介された内容を自分で使えないままに次の講座に進むことになる。だから、必ず演習時間を作ってほしい。

講座が多すぎる!?予備校で大学受験が失敗する原因を徹底解説 | 現役東大生が勉強法を解説!大学受験.net プロモーションを含むサイトだが、これと同意見である)

東進の教材について

私が取った講座

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映像授業の画面

これらは私が取った講座というだけで、他にも数学ぐんぐんなどの有名な講座が存在する。

今井宏のC組 英語基礎力完成教室(通期)(2008) - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki

35コマ。文法問題×700+長文和訳。
今井先生の雑談が面白くて、やる気がない時も受講が捗った。
内容は、問題集でもまかなえるはず。

高等学校対応 数学Ⅱ-基礎- - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki

20コマ。数学が苦手な人向け。得意な人は参考書での独学を勧める。
難易度は低く、演習問題も少ないのでこれだけやっても問題は解けない。

受験数学Ⅰ・A/Ⅱ・B(基礎) - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki(大吉先生)

25コマ。これも数学が苦手な人向け。
わかりやすく丁寧に教えてくれるが、得意な人には冗長なので参考書を勧める。

ハイレベル化学 PART1/PART2 - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki

40コマ。個人的にはわかりやすくて好きなのだが、wikiの評判は微妙……?

高等学校対応 理系物理の基礎 - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki

ハイレベル物理 力学/電磁気学/熱力学・波動 - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki

物理攻略 原子・原子核 - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki

35+65+10コマ。

苑田先生のテキストには説明が存在せず、問題と演習問題が掲載されているのみである。そのため苑田先生の講座を理解するためには、1週目の受講で板書をとる必要がある。
また、理解のためには長い復習の時間も必要である。
取る場合には、すべての授業を2週するペースで考えるとよい。

私の場合、講座を取りすぎて復習の時間を取らなかったので消化不良の状態で履修を終えてしまい、深い理解にたどり着かなかった。結局、市販の問題集で学習を済ませた。

受験数学Ⅲ(応用) - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki(大吉先生)

20コマ。わかりやすいけど、問題集とあまり変わらないかな。
同じ名前でも講師によって難易度が違うテキストがあるので、注意。

東工大対策数学 - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki

20コマ。東工大の数学がちんぷんかんぷんな人は取っても良い。
基本事項チェック問題・演習問題(3問ほど)・復習問題(4問ほど)が掲載されている。その中には、「東工大の数学20カ年」に掲載されていない2000年より前の問題も掲載されている。(ここここにも掲載されているが、書籍では見つかりにくい)

東工大対策英語 - 東進ハイスクール&衛星予備校wiki

20コマ。東工大の英語を理解するために必要な事項を復習し、過去問を解く。
2010年に録画されたので、近年の傾向とずれている点に注意。

確認テスト

講座の1コマにつき1つの確認テスト(あるいは中間テスト、修了判定テスト)が存在する。
高得点なら次のコマの受講が可能になる。
あまりに低い点を取ると、30分や60分?の復習時間が設けられ、時間が経つまで再テストが受けられない。

考え方を理解しているのに、ケアレスミスで落として復習時間がつくとモチベーションが下がる。また、受講を先延ばしにする必要が出てくる。
友人によると、ある数学の講座だと1問しか出題されず、それを落とすと確実に60分?待たされるらしい。

高速基礎マスター

これを取得すると、英国数の3教科が使えるようになる。
理科・地歴公民を取得するには、10コマ分の講座を取る必要がある。
(国語・地歴公民は使っていないので省略)

英語

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「英単語1800」「英熟語750」「英文法750」「例文標準300」などの単語帳がある。

やっていることは英単語帳なので、単語帳をコツコツ真面目にできる人は取らなくていい。

数学

「数学計算演習」と「数学計算演習 上級編」が存在し、単元は1A,2B,3に対応している。
問題が与えられるので、制限時間内に解いて正しい選択肢を選ぶ。

説明によると『実際の正答率データに基づき、基本問題に絞って問題を厳選、追加』したらしく、現状「教科書の基本問題」~「応用問題」レベルの問題しか含まれていない。東大の過去問といった、より複雑な問題には太刀打ちできない。

理科

「センター〇〇基礎500」という講座だけがあるが、使ったことがない上に周りで使っている人を見たことがない。

共通テスト演習

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共通テストの演習を10年分行う。ただ、他の予想問題集でも学習できなくはない。
(共通テストの本番レベル模試を受けているなら特に)正直10年もやらなくていいと思うし、10年やるくらいなら他のものを詰めたほうがよいと思う。

国公立二次・私立演習

第一希望の大学の過去問演習を10年分行う。解説授業もついている。
歯が立たない状態で何年分もやるのはおすすめしない。 

単元ジャンル演習

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過去の自分自身の模試や演習の結果から、AIを用いて、自分に足りないと思われる単元が提示される。(私は43個。100個を超えている人もいるらしい)
単元を押すと、いくつか大学の過去問が提示され、そこから選んで解く。
解答用紙を印刷して、そこに記述して、その紙を機械で読み取って本部へ送ると、3日ほどで返却される。
志望校の難しさに対応して問題の難易度が決まり、例えばLv7などから始まる。
「合格者平均」より高い点数を規定の回数(以下ノルマ、画像では3回)だけ取ると、その単元を完了できる。
一方で、目標点を何度も下回るとLvが1か2下がる(どこまでも下がる)。その状態でノルマを達成すると、Lvが1上がる。また、場合に応じてレベル相応の授業が提示されて受講するように求められる。
最終的に元のLvで同様の成績を残すと、その単元を完了できる。
思ったこと

・基礎がおぼつかない状態で使うものではない

私の場合、物理の理解が不足しているままに触っていたらLv9→Lv4まで落ちた。
この単元のノルマは4枚だったので、少なくとも24枚をノーミスで通過させなければならないことになる。返却には3日くらいかかるから、同時にすべてのレベルを終わらせることもできない。
この単元1つ終わらせるのにも時間がかかるのに、これが数十単元あったら終わらない。

・返却が遅い

返却に3日かかる。1日で5枚やっていったとすると、返却時には15枚前の解答用紙を読むことになるが、すでに記憶が薄れているので学習の効率がわるい。
3日もかかって返却されたのに、ケアレスミスで合格点に届かないと精神的にきつい。

・AIの精度に疑問

私の場合、物理が苦手だったので提示された単元はほとんど物理だった。
しかし物理の苦手を(単元ジャンル演習だけでなく、問題集を用いて)克服すると、数学が予想以上に苦手であることに気がついた。
数学の克服は間に合わず、そのまま本番を迎えた。

・解説授業は必要か

「テキストや参考書の記載はわかっているけど、類題を解いたことがない」から問題が解けない場合、解説授業を聞く必要はない。

・たまにシステムが応答しなくなる

たまに、サーバーの負荷により30分くらい応答が途絶えるのでモチベーションが下がる。

模試

共通テスト模試:返却が早くて良い。問題の質は、正直わからない。
2ヶ月に1回くらいあるが、前の模試から共通テストの勉強をしていない場合、受ける必要はない。

記述模試:場合によっては受験者数が4桁しかいないことも。河合塾駿台の方をおすすめする。

早慶模試:私立の問題をごちゃまぜにした感触。普通の記述模試でよいし、早慶の勉強をしたいなら早慶の過去問を解いてみてほしい。(模試よりもずっと難しい。特に早稲田は時間が全然足りない!)

合格設計図

自分の志をもとに、第一志望校を決定する。そこに合格するための目標を決めて、学習計画を作成する。

勉強したいのに、大学の志望理由を強制的に書かされた記憶がある。

担任指導

東進の担任は、東進の教材に関しては詳しいものの、他の情報は学校の担任教師のほうが詳しかった。

私は冬頃に早慶の過去問を解いて、自分の英単語力が低いことに緊張感を持ち始めた。
しかし、担任は「この成績で問題ないと思いますよ」くらいしか言ってくれなかった。担任はてっきりノウハウ満載で全てを知っていると思っていたので、少し不信感が募っている。

また、私が東進の設備などに不満を持っていても、意見を耳に通すだけで何かが変わった様子はなかった。

東進の未来発見講座

とあるベンチャー企業の社長による映像授業(60分)を見させられた。
勉強したい人は別に見なくてもよいと思う。

手放しで褒めたいところ

一部の人間関係

塾内の治安はよかった。
グループミーティングは他校の人々と雑談で盛り上がり、良い休憩になった。

チューターは親身になってくれる上に、同じ高校の先輩がいて親近感が湧いた。また、その先輩は私を深く理解してくださった。
チューターとの距離感はちょうどよく、大学やバイトの話を聞くことができた。

人間関係とはいえないかもしれないが、東進の「学力POSヘルプデスク」(メール)の対応は懇切丁寧であった。
私がシステムに不具合を見つけた際、東進の(担任ではない)社員の方がデスクに質問を送ると、1日ほどですぐに不具合が解消した。
ヘルプデスクでは要望に対応していないらしいが、不具合だろうかと思ったことはぜひとも聞いてみよう。

気になったところ

PCの性能について

東進のスタンスは「古い物を使い続けて、使用不能になったら新しくする」のだと思う。単元ジャンル演習ではAIの利用を大々的にアピールしているが、それは例外。
 
事前に記すが、パソコンのOSのうちWindows XPと7はサポート終了が終了している。
Windows XP:2001年リリース、2014年4月にサポート終了
Windows 7:2009年リリース、2020年1月にサポート終了
サポートが終了すると、脆弱性が見つかっても修正されないため、ウイルス感染のリスクが高まる。
 
私の校舎では、2019年頃までWindows XPを使用し続けていた。
使っていたInternet Explorerはあまりに遅かった。東進POS(東進の学習管理システム)の最初の画面では、「共通テストまであと○日○時間○分○秒」と大きな字で書かれているのだが、秒数の更新がたまに2秒おきになっていた。
 
やがて動画が再生できなくなり、(2020年ごろに)新しいノートパソコンが導入されたが、またもやスペックが低い。PCに詳しい人なら、スペックの情報で理解できるかもしれない。
OS:Windows 10 CPU:Celeron 2955U メモリ:2GB ストレージ:HDD
使い心地としては、全体的に動作がもっさりとしていて遅い。また、起動に30秒から1分ほどかかり、ブラウザの起動にも20秒くらいかかる。文字の日本語変換で動かなくなる。
メモリがあまりに少ないので、ブラウザで新しいタブを開いて何か調べようとすると長時間待たされる。また、映像授業を放置しておくと映像授業がカクカクになって動作しなくなる。
PDF文書を開こうとするとカクカクになる。
おまけに、一部のマウスもチャタリング(単一クリックがダブルクリックになる現象)が多発する。講座の中間テストでチャタリングが発生して、大問が1つ飛んで0点扱いになったこともあり、その場合は「低得点だった際に設けられる復習の時間(60分とか)」を待つことになる。
 
東進での用途は複雑でないため、クリエイターやゲーマーが使うような高価なPCは必要ない。少なくとも、10万円相当あれば学習に十分なPCが買えるはずだ。
東進生は数十万~百数十万を支払っているので、塾費とPCの性能が釣り合っていないように見える。
 
私の友人が通っている校舎も同じPCだった。
東進の担任やチューターに訴えたが、一向に解決しない。
「ここのPCの性能は低すぎる」と言ってくれた社員(あるいは近い関係?)の方が居たのだが、気がつくといなくなっていた。
私の校舎では、チューターも生徒もPCの性能の低さをあきらめている。
 
一応、私の校舎にはiPadが数台備わっていて、こちらは高速に稼働する。
また、PCの性能の低さを考慮して、PCの代わりにタブレットを動かす案を計画中らしい。
いつかは改善されるのかもしれないが、少なくとも私の居た2年半は変わらなかったということをここに記す。

システムについて

2020年くらいまで、SliverLightという古いプラグインが動いていた。

このプラグインは、最近のモダンなブラウザ(ChromeFirefox・Edge etc...)が推奨していないため使えない。そのため、Internet Explorerという古いブラウザを使い続けていた。
SliverLightのサービス終了(2021年)が近づき、ようやく最新のHTML5プレイヤーが採用されて、モダンなブラウザが使えるようになった。
映像授業を売りにしているのに、古い技術を使い続けていて大丈夫だろうか……と思ってしまう。

(現在は改善されているようだが)、その移行期間にもシステムの挙動が怪しかった。Chromeで映像授業を開くと「SliverLightをダウンロード」という画面が表示されるだけでHTML5のプレイヤーが開けない。UA偽装(「私はChromeから開いていますよ」という情報を改変して送る。合法)を用いてようやくプレイヤーを開くことができた。

 

さらに別の話になるが、(現在は改善されているようだが)東進POSにログインする際の初期ユーザー名とパスワードが等しくなっている時代があった。

東進は映像授業を用いているが、このような部分でおかしな部分があると、IT企業として大丈夫だろうかと思ってしまうことがある。

映像の画質について

東進では10年以上前の講座が現役で稼働していることがある。
このような講座は、画質が低いことがある。
板書やモチベーションに支障をきたすことがないか、講座の体験時に調べてほしい。

ほか、雑記

・映像受講にはVideo Speed Controller - Chrome ウェブストアの使用をおすすめする。
これを用いると、東進の映像をふくめた全てのHTML5プレイヤーの速度を自由に変更できるため、自分にとって過剰な説明をカットできる。
(ただし、Google拡張機能は必ずしも安全でないことがあるので注意。これはレビュー・評価も良いし、ソースコードも公開されているので大丈夫か……?)

参考になりそうなサイト

東進ハイスクール&衛星予備校wikiはかなり参考になるので、活用してほしい。

東進に入塾するかを考える際、他の記事を読むこともよいと思う。
東進の体験記をGoogleで検索しても全然ヒットしないので、ブログ検索を用いた。

実際のところ、東進ハイスクールってどうよ?|くわ代|note

見出しの2,3,8は同意。他の部分も記載に誤りはない。

東大生が解説する、東進に悪い評判がある理由と、東進の正しい使い方について | 現役東大生が勉強法を解説!大学受験.net

これも参考にしてほしい……のだが、情報源として手放しで信頼できないリンクも貼ってあるので注意。